詰将棋解答の際の注意点


      毎日詰将棋解答の際に、ご質問頂くことも多いので、詰将棋の解答方法でよくある間違いについてご説明します。
今回解説するのは無駄合い、合駒の種類、「打」の有無、駒余りです。

    まずは合駒(あいごま)についてです。
    合駒とは、 飛・龍・角・馬・香の線で進む駒の効きを止めるために打つ駒のことです。

よくある間違いその1 無駄合い(むだあい)について


一言でいうと、
       「合駒してもただ取られるだけの時は、無駄合いといって数えない!」
ということなのですが、それだけだといまいちわからない方もいらっしゃるようなので、もう少し詳しくご説明します。

無駄合いの例


まず下の図をご覧頂き、良ければ動かしてみてください。

   この問題は、▲5一飛成の一手詰の問題です。
   よくあるご質問に「持ち駒を打てば1手では詰まないのでは?」というものがあります。
確かに、4一の場所に何かを打てば、2手(4一合、同龍)が追加され、3手で詰むことになります。
そして、その後も、3一合とすれば、更に2手追加され5手で詰むことになり、そこで2一合とすれば、更に2手追加され7手で詰むことになります。
詰将棋では、このように合駒してもその後の手順が変わらない場合は、無駄合いといいカウントしません。

よくある間違いその2 合駒の種類について


合駒の書き方の例


こちらも、まず下の図をご覧頂き、良ければ動かしてみてください。

   この問題は、▲3三角成△2二合▲2三桂の三手詰の問題です。
一手目の▲3三角成に対しての合駒は、飛でも、角でも、金でも、銀でも、桂でも、香でも三手目の▲2三桂で詰みます。 このようにどの駒でも結果が同じ場合には、特定の駒を書かずに、「合」と書きます。
この問題の場合には、2二合となります。
※混乱を避けるために、本当は書きたくないのですが、もう少しレベルの高い詰将棋になると、特定の合駒の場合だけ手数が伸びるというようなケースがあります。
その場合には、限定合(げんていあい)と言い、特定の駒を書く必要があります。
この毎日詰将棋は3手詰の問題だけなので、その問題はありません。

よくある間違いその3 「打」について


一言でいうと、
       「打」を書かなければ、不正解になりそうな時以外は書かない。 ということです。
具体例でご説明します。

打を書かない例

上の問題のケースでは、持ち駒を打つので、打ちと書きたくなります。しかし、1二の位置に行ける金は、持ち駒の金しかないので、打は書かなくてもわかります。
その場合には、「打」とは書きません。
4三にも金はありますが、これは1二に行くことはできないので、1二金と書けば、持ち駒の金を打つことは明らかなので書く必要がないということです。

打を書く例


上の問題の答えは「2二金打」です。これは2二に行ける金が3二にある金と、持ち駒の金と、複数あるため、打と書かないとわからないからです。
仮に、2二金と書くと、持ち駒の金ではなく、盤上の金が行くことになるので、ただで取られてしまいます。

よくある間違いその4 駒余り(こまあまり)について


一言でいうと、
       「詰んだ時に、攻めている方が持ち駒を持っていてはいけない!」
ということです。
駒が余るというのは、(1)最初から持ち駒として持っていた駒を使わないで余ってしまったパターンと、(2)途中で駒を取って余ってしまったパターンがあります。
(1)のパターンは、最初から問題として持ち駒が用意されているので理解しやすいと思います。
(2)のパターンについて解説します。

駒余りの例


まず下の図をご覧頂き、良ければ動かしてみてください。

   この問題は、一手詰の問題です。
詰む手としては、2四馬、1二銀成、1二馬の3種類があります。
しかし詰将棋のルールとしては、2四馬が正解となります。
1二銀成、1二馬では、1二にある歩を取ることになり、その駒が詰んだ時に余ってしまうからです。

最後に

    今回は詰将棋でよくある間違い、ご質問について解説しました。
この説明だけ読むと、詰将棋解くのも面倒に思えるかもしれません。
答え間違っても良いので解いてみて、答えを確認するということを繰り返せば自然に慣れてくると思います。
説明不足している部分もあるかもしれません。
分からなければご遠慮なく質問してくださいね。